1月のお知らせ

大変遅くなりましたが、1月のお知らせです。今年もよろしくお願いいたします。

臨時休診の予定

少し先ですが、2/26(土)を終日臨時休診とさせていただきます。

近くなりましたら、またご連絡をいたします。

 

※その他、日祝が定休診ですのでよろしくお願いいたします。

 

ペット保険の質問

以前もペット保険について院長の私見をブログ記事(→「ペット保険」のお話)で綴りましたが、その後も「ペット保険」については数多くの質問や相談が後を絶ちません。

 

「先生のお勧めの保険は?」と聞かれることもとても多いので、今一度お答えしておきます。ただし、これは私(院長)個人の主観です。最終的にはご家族の皆さんが判断していただくことが大切です。

 

結論です。

 

「獣医師は保険販売の資格はないので、特定の保険をお勧めすることはできません!」

以上!

 

・・・・・・

 

(笑)。すいません。これで話が終わってしまっては申し訳ないので、もう少し続けましょう。でも特定の商品をお勧めできないのは事実です。

 

 

さて、あくまで私の個人的見解を述べさせてもらうと、「そもそもペット保険自体がおススメではない」というのがお答えになります。

 

 

いきなり話が終わってしまいそうですが、なぜペット保険自体がおススメではないのでしょうか?。それについてもう一度(過去記事と内容が被りますが)お話ししたいと思います。

 

まず、そもそも「保険」と言う金融商品がなんなのか?ということをよく理解する必要があります。

 

本来、保険とは

 

  • 起こる確率が低く
  • 金銭的被害が甚大(破産する、人生が終わってしまうレベルを言います)

 

こういう事象に対して備えるものなのですね。

 

以前のブログ記事でも同じ例を挙げましたが、対人対物の自動車保険、家屋の火災保険、小さなお子様がいるご家庭での大黒柱の生命保険、などは低確率で損害大の事象のため保険で備える代表例といえます。そういう事象以外は「そもそも保険で備えるべきところではない」ということになります。

 

一例をあげてみましょう。多くの保険屋さんは、子供の教育費に備えるのに「学資保険」を強く勧めてくるわけですが、子供の教育費が必要になるということは「かなり高確率」で起こることです。そして教育費が必要になった時に金銭的被害が甚大となるわけでもありません。

 

子供の教育費というのは、必要な金額や時期もある程度予測がつきやすい事象ですから素直に貯蓄で備えればよい訳で、何も高い手数料を払いながら色々と制約のある学資保険を使う必要はありません。他にもたくさん例はあるのですが、こういう「良く起こること」にまで保険で備えようとするのは、保険が大好きな日本人特有の文化といわれています。

 

さて、話はペット保険に戻ります。

 

「ペットが病気になるのは低確率でしょうか?高確率でしょうか?」

 

ペットは生き物ですから、当たり前ですがヒトと同様に何らかの体調不良やトラブル等が起こるのは「確率の高い出来事」です。超大型犬の平均寿命は10歳以下。小型犬や猫だと15歳ぐらいが平均でしょうか?いずれにしろ、その年齢に近くなると、高い確率で何らかの病気がつきものになってきます。

 

くどいようですが、高確率のモノに対しては基本は保険で備えるべきところではなく、素直に貯蓄で備えるのが王道です。

 

なぜ高確率のモノに対して保険ではダメか?と言うと、「保険とはごく一部の不幸なヒトのために皆で支え合うという相互扶助の概念で成立する」仕組みだからです。つまり、多くの方が遭遇する=高確率で起こることについては保険は成り立たないわけですね。

 

モチロン、中には「私は保険に入っていてトクした」と言う方がいますが、それは少数ですがそういう人が必ず存在します。大勢で競馬場に行って馬券を買えば、誰かは勝つわけでそれと同じです。

 

しかし、大多数の人は支払っている保険料に見合う保険金は得られません。ペットの病気と言うのは確率が高く多くの人が遭遇する出来事ですから、みんながトクすることは保険のシステム上あり得ないわけです。そもそも「トク」を求めたいなら、パチンコに行くか宝くじを買えばいい訳で、保険でトクをしようという思考が間違っているのですね。

 

以前の記事でもお話ししましたが、保険料に相当する部分を素直に貯蓄に回すと言いう選択肢も考えるといいのかな?と個人的には思います。

 

と、ここまでが「なぜペット保険が不要か?」ということについての私個人の見解です。

 

ところで、今までのこの話は「確率」「費用対効果」「金融商品としての保険」などと言う視点から保険を語っています。ですから「なんだか冷たい話だな」と思われる方も多いかもしれません。

 

しかし、保険に入ろうと思う多くの方が「損はしたくない」と思っているはずですから、冷たい話に思えても本当は重要なことのハズです。

 

しかし、保険屋さんはあまりこういう視点では商品説明をせず、心に訴えかけてくる販売戦略がめちゃくちゃ上手です。「愛するペットために」「いざという時に安心」「保険はお守りです」「みんな入っていますよ」という殺し文句で不安をあおり保険を買わせるプロといえます。「確率」「費用対効果」「金融商品としての保険」などと言う観点からは勧めてはきません。そうすると、得でないことがバレてしまうからです。

 

冷静に考えれば「ペット保険に入っているから安心!病気が治る!」なんてことはなく「医療費の何割かの保険金が出る」ただそれだけの商品なんですね。

 

多くの皆さんには「ペット保険をどうするか??」ということを考えるよりも、病気の予防、バランスの良い食事と肥満対策、定期健診など、もっと健康を維持することも考えてほしいな~、とも思います。特に最近はひどい肥満の動物が急増しており、病院に来るペットの半分以上は肥満です。今は大丈夫でも将来的な病気の予備軍がたくさんいるということ。

 

もし、私たちの身の回りに「オレは医療保険に入っているから暴飲暴食、不摂生でもOK!!」と言う人がいたら「いやいやそれは違うだろ!」と思いますよね?

 

 

 

さて、ここまで、ペット保険について基本は否定的なスタンスでお話をしてきました。

 

しかし、それでも、気持ち的に・心理的にどうしても「保険に入りたい」と言う人はそういう「心理面」も大事ですから、心に素直にペット保険に加入することをお勧めします。心理面については、これは個人の趣味趣向の範囲なので、私がアドバイスやどうこう言うことではないです。費用対効果やコスパなども考える必要はありません。

 

中には、保険に入っているから気持ち的に安心して病院に通える、検査や治療を受けやすい、その結果病気の治療ができた、という方もいるので、メンタルの面も無視はできないことは確かです。しかし、加入するときも、どんな保障が欲しいのかはよく考えてくださいね。以前のブログ記事にも書いてあります。

 

さて、思ったよりも長くなりましたが以上です。

 

なぜか保険については「入ることが前提」と言う方が多く、他の手法を考えないのかな?と疑問に思うことが多かったのですが、今日たまたま「ペット保険をやめて貯蓄で備えようと思います」と言う患者さんがいらっしゃいました。個人の価値観もあるところだとは思いますが、保険以外の方法も、ぜひ一度考えてみることをお勧めいたします。

 

 

病院の猫「ナコ」の闘病記録 ~治療編③~

また今月も「ナコ」の闘病記録を綴ります。前回は、治療編②「副作用」のお話でした(→詳しくは12月のお知らせをご覧ください)。

(※なお、それ以前の闘病記録については下記「10月のお知らせ」をご覧ください。)

これまでの経緯は、10月のお知らせ「病院猫<ナコ>の闘病記録」で詳しく解説!

 

抗がん剤を飲み始めた「ナコ」。

前回は、抗がん剤の副作用について解説。

今回は「抗がん剤ってお金かかるの??」という大事な疑問。「抗がん剤治療のコスト」についてのお話です。

 

 

さて、世の中には多くの抗がん剤があります。獣医療域でも数十の抗がん剤が使われています。抗がん剤自体の費用はまちまちですが、一般的には「普通の薬よりも高価」であることがほとんどです。つまり、身も蓋もないですが「ある程度はお金がかかりますよ」ということ。

 

ただ、高い&安いというのは個人の価値観の問題ですから、一概に「高価」とは言いにくい面もあります。

 

当院での平均的な抗がん剤の治療費をお話しした時に

「え?!そんなにかかるの???」

と言う方もいれば

「あ、その程度ですか?」

 

と言う人もいます。

 

また、単純な抗がん剤のコスト意外ににも、定期的な検査の費用や抗がん剤以外の治療費なども必要になります。

 

以上、全部をまとめるとどうしても「それなりの」金額にはなるのですね。

 

さて、次に当院における具体的な「数字」をお話ししていきます。ただ、あくまで参考の費用ですからそこはご理解をお願いします。こういう記事を書くと、必ず「うちのペットが○○癌なんですが、そちらでは△△円ぐらいなんですね?」という問い合わせの電話がきますが、何も診ていないのにお金の話だけすることはできませんのでご了承ください。

 

あくまで一例のハナシなので、獣医療域の中で最も抗がん剤治療が確立されていて「ナコ」も治療中のリンパ腫の場合を例にしましょう。明確な治療費用ではないですが「ざっくりと」どの程度の費用かを「数字」でお示しします。これから示す数字は「当院の価格設定」です。医療費は病院によってかなり違いますからご理解ください。

 

動物は猫や5kgぐらいの犬までの想定といたします。

 

  • 高悪性度のリンパ腫の場合→月に最低月10万円ぐらいの医療費(週一回の抗がん剤治療がメインの費用)
  • 「ナコ」と同じ、低悪性度のリンパ腫の場合→月に最低5万円ぐらいの医療費(抗がん剤の内服がメインの費用)

 

かなりざっくりとした感じですが、当院ではこんなイメージです。

 

高いと思うか安いと思うかは、人それぞれなのでどんなイメージを持たれても構わないのですが、ようはこういう金額が定期的にはかかると想定する必要があります。期間も最低半年~ナコのように長いと2年以上、数年単位ということもあり得ます。

 

厳しく聞こえるかもしれませんが、私個人的には、これぐらいの負担が継続的に難しい場合は、抗がん剤治療をお勧めしません。

 

一番問題になるのは「中途半端」に治療することです。途中までやったけど、コストに耐えられない。。。と言うのが最も無駄になってしまいます。

 

治療費用は病院によりさまざまなので、より低コストの病院もあると思いますが、当たり前ですが原価以下で治療することはできませんから、どの病院でもある程度の費用はかかるのが実際です。

 

「ナコ」は低悪性度のリンパ腫で、飲み薬の抗がん剤が一つ。その他の薬が一つ。サプリメントが一つ。以上の3つの薬やサプリを常用しています。今は安定しているので、検査は時々ですが、初期は毎週の血液検査や画像検査を実施していました。

 

「ナコ」からお金はもらっていませんが(笑)、計算すると多い時は月に7~8万円ぐらいの費用になっていたと思います。診断がつくまでに、検査や手術もしていますので、実際はそこそこ費用がかかった計算にはなりますね。

 

私たちも、最善を尽くし、可能な限り全力で治療や検査に取り組んでいるので、ある程度の治療費をいただくことになります。

 

というわけで、今回はここまで。

 

病気にならないのがモチロン一番いいのですが、病気になった時に治療とどう向き合うか。今回は抗がん治療の「コスト=治療費」についてお話ししましたが、なんとなくのイメージが沸いたでしょうか?

ペットの一生はどうしても短いです。ペットが若い時から、病気のことなんて考えられない(考えたくもない)と思いますが、シニアになるのはあっという間です。現実的な話でなんだか申し訳ないのですが、できれば家族に迎え入れたときから、ペットのための貯蓄を考えていただくといいのかな?と思っています(上のテーマでも書きましたが保険はイマイチと思っていますので)。

 

 

さて、次回(2月)でナコの闘病記録はいったん終了し、まとめ記事とします。それでは2月の更新をお待ちください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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