大変遅くなりましたが、2月のお知らせです。新型コロナ大流行中です。皆様もどうかお気を付けください。
臨時休診の予定
2/26(土)を終日臨時休診とさせていただきます。
近くなりましたら、またご連絡をいたします。
※2月は祝日があります。2/11(金祝)、2/23(水祝)がお休みですのでよろしくお願いいたします。
新型コロナ流行拡大中💦
新型コロナの流行が止まりません。木更津市でも感染者数がだいぶ増えているようです。
当院を取り巻く環境でも、スタッフの子供の通う保育園や学校などではかなり発生が増えているようです。幸い、現時点では当院スタッフには感染者や濃厚接触者はいませんが、最近の急速な広がり方を見ていると、今後どうなるのかは全くわかりません。
当院では感染の拡散防止に対して、十分注意を払って診療するよう努力していますが、最悪のケースも考えておく必要が有ります。
具体的には、今後の新型コロナ感染の拡大状況によっては
- スタッフ出勤が困難で人員不足が著しい場合は縮小診療の実施(時短診療などの可能性)
- 当院スタッフに感染者が出た場合は数日の診療停止
など、診療の自粛措置が必要になることも「ないとは言えない」状況です。実際、千葉県内でも診療停止をしている動物病院が数件あるとのことです。
そこで、普段から当院をご利用の皆様におきましては、
- 常用薬やサプリ、フードなどが必要な方は、少し余裕をもって準備をしていただくようお願いいたします。
- 臨時休診などの、急なご連絡はこのHP以外にも<当院公式LINE@>がとても便利ですので是非ご登録下さい。
など、ご協力いただけると幸いです。
みなさまも、お体にはどうぞお気を付けください。
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フィラリア予防の質問<ちょっと早い>
「フィラリア予防はいつから?」という少し気の早い質問がありました。
結論を言うと、この地域ではフィラリア予防は5月末以降で十分間に合います。フィラリア検査は4月以降から受け付けますので、早めの準備をご希望の方は4月になり次第ご予約下さい。
「春の予防のお知らせ」は3月中にはDM✉郵送いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
なお、マダニやノミは一年を通して被害があり、冬も油断できません。2月や3月でも少し気温が上がるとすぐに咬まれてしまいます。アクティブなワンちゃん、猫ちゃんでは一年を通して気を付けて、できるだけ予防をしてあげましょう。
病院の猫「ナコ」の闘病記録 ~まとめ~
さて、長くなった「ナコ」の闘病記録も今月でお休みといたします。前回までは治療編として①抗がん剤の治療とは?、②抗がん剤の副作用、③抗がん剤のコストなどについてお話してきました(→詳しくは1月のお知らせをご覧ください)。
(※それ以前の闘病記録については下記「10月のお知らせ」をご覧ください。)
これまでの経緯は、10月のお知らせ「病院猫<ナコ>の闘病記録」で詳しく解説!
現在、2022年2月のナコの状況を時系列でカンタンにまとめておきましょう。
2019年
- 10月ごろ ナコの体重が少しづつ減少、よく吐く猫ではあったが今までに増して嘔吐が見られる。
- 11月上旬 各種検査実施。エコーで病変を見つけ、試験的開腹手術。切除した小腸病変の病理検査で「リンパ腫(高分化型)」と診断。
- 11月21日 抗がん剤治療スタート、以降、投薬量を調整しながら継続治療(現在も継続中)
2022年
- 2月現在 小腸の病変は認めない。腹腔内リンパ節のわずかな腫脹を認める状況で、これがリンパ腫の影響かどうかの関連は不明だが抗がん剤治療は継続中。体調は良好で、体重も3.8kg前後でキープされている。
病気で一時期、3.2kgまで減少した体重も現在は3.8kg。途中は4.0kgを超えてしまい、明らかに肥満のため少し減らしています(笑)。目立った副作用はなく、現在まで約2年4か月間ずっと抗がん剤を飲み続けています(※毎日ではなく1日おき~週3回ぐらいで状況により投薬量の調整)。
こう見てみると、なんだか順調だし簡単な治療に見えるかもしれません。しかし、いくら私が獣医師とはいえ、もちろん簡単なものではなく、その時その時の一瞬は真剣に考えて決断してきました。後悔のないよう、一番だと思う(医療の面と言うよりも自分の気持ちの面)決断を「覚悟を持って」してきたつもりです。
考えたくはないですが、みなさまのペットも、もしかしたらいつか大きな病気になるかもしれません。
ペットは自分の人生の決断を自分ですることができません。
選択と決断はご家族がしなければならないのです。そこには覚悟が必要になるし、実際それに押しつぶされて、自分でなかなか決断ができないご家族もたくさん見てきました。決断ができないというのは、実はペットにとってはとても可哀そうなことです。
たまにテレビドラマのように「先生にすべてお任せします」と言われることもあります。モチロン頼っていただけるのはうれしいですが、私は、全てのことにおいて本当の幸せは「決断を任せてしまう」ことでは得られないと思っています。人間は「自己決定」できるから幸せなのです。なんだか心理学と言うか哲学というか医療と関係ない人生論の話になってしまいましたが、あらゆる決断を人に任せてしまうというのは、覚悟や責任を取りたくないという深層心理からきていることが多いと感じています。そして、それは最終的に幸福になりずらい方法です。
私たちは「アドバイス」や「強く勧める」ことはできますが、最終決定、決断はご家族のゴーサインが必要です。ペットもご家族が覚悟して決めた決断であれば、きっと納得してくれると思います。
そんな日が来ないのが一番ですが、でもやっぱり命には限りがあります。それはしょうがないこと。「もしもの大きな病気の時にどうする?」なんてことを、普段から少しづつご家族みなさんで考えてみることは大切かもしれません。
今回まで、ナコが患っている「リンパ腫」という病気を題材に、病気との対峙の仕方として「症状~兆候~検査~診断~治療」までの流れをすべて解説してきました。病気になった場合に医療はどのように進んでいくのかな?という、なんとなくのイメージをお伝えすることができたでしょうか?
このナコの記録が、万が一皆さまのペットが大きな病気になった時、その時のご家族の「決断」の一助になれば幸いです。
それでは長いこと、どうもありがとうございました。
現在はとても元気です!院内で見かけたら声かけてください♬