遅くなりましたが9月のお知らせです。9月は祝日があります。当院は祝日休診なのでお間違えの無いようお願いいたします。例年よりも暑い日が続いているようですが、これから少しづつ気候が変わってくるでしょう。季節の変わり目はペットも体調を崩しやすいです。体調不良の際はお早めにご相談ください。
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<重要マナー>愛犬の車の乗せ方知っていますか?
9月になり、ようやく少しですが過ごしやすくなりましたね。もうじき愛犬とのドライブにもちょうどよい季節となるでしょう。
ということで今回は意外と知らない方も多い「ペットを車に乗せる」その「乗せ方」のお話です。ペット、特に犬を飼う方にとって自動車に犬を乗せるのは日常かと思います。しかし一方、自動車はヒトを殺す道具にもなるものです。ペットの乗せ方ひとつで悲惨な事故が起こることがあります。ペットとのドライブを安全にしていただくためにも、ぜひ最後までご覧ください。
その乗せ方、違反です
さて、突然ですが問題です。次の内「道路交通法違反」となるのはどれでしょうか?
- 助手席に犬だけで座らせる
- 運転手が膝の上で犬を抱えながら運転する
- 車の窓から犬が顔を出している
正解は「全て道路交通法違反」です。まあこう聞けばこういう答えになりそうですが(笑)
各種メディアでも、この件「犬の乗せ方問題」についてはたくさん記事があります。参考になったものをリンクしておきます。
- テレビの記事、動画もあります。
ペットを抱っこして運転…その乗せ方違反では?(チューリップテレビ)
- 自動車メディアサイト「レスポンス」のとても参考になる記事です。こちらもぜひご覧ください。
道路交通法にならないために!正しい愛犬の乗せ方(レスポンス 青山氏の記事)
さて、簡単に言うと道路交通法違反となるのは
- 車内で犬が自由に動き回れる状況
- 正常な運転を妨げる恐れのある状況
ということになります。
どうでしょうか?
- 知らなかった。よくやってしまっている。
- 犬とのドライブぐらいで厳しいな。
- うちの子はおとなしいから大丈夫。
いろんな意見がありそうです。
しかし、この問題は「車による交通事故」つまり「命にかかわる問題」につながるもの。「万が一」があってからでは遅いのです。
二年前、助手席のペット(この事件ではインコでしたが)に気を取られてしまい、ハンドル操作をミス。結果、親子ら三人を死傷させてしまったという痛ましい交通事故がありました。
ペットのインコを触りながら運転 親子ら3人はね死傷(読売新聞)
もしご自身の愛犬が車内で自由に動き回っていたらどうでしょう?このような事故が絶対に起こらないと自信を持って言えますか?
膝の上に抱いていた犬が、運転席下に落ちてブレーキやアクセル操作に支障が出たら?急に飛びついてきて視界を遮られたら?
そして、それが原因で交通事故に結びつき、もし被害者が自分のご家族だったら?みなさんは納得ができるでしょうか?
今までは大丈夫、うちの子は大丈夫
こういう話をすると「今まで大丈夫なんで」「うちの子に限っては絶対大丈夫」という返答をする方が必ずいます、が、予期せぬ事故と言うのは「今までは大丈夫だった」というモノがほとんどなんです。
私は仕事柄、動物がらみの事故もたくさん見ていますが、予期せぬ事故に合った飼主さんは口をそろえてみなこう言います。
「今までは大丈夫だった」「いつもはおとなしいのに今回に限って」
そりゃそうです。いつもダメなのに同じことを続けていたら本当のバカですから。確かに今までは大丈夫だったのでしょう。
しかし「今まで大丈夫だから、これからも大丈夫」ってのは、根拠としては最も弱いものです。科学分野でいえば全く相手にされない論理です。
少し前の出来事ですが、飼犬のゴールデンレトリバーが乳幼児を噛んで死なせてしまうという事件がありました。これも「いつもは大丈夫だった」「おとなしい犬だから」という油断があったのかと思います。
予期せぬ行動をとるのがペットです。もっと言ったら人間ですら予測できない動きをします。そして車はヒトを殺す道具になりえます。「慎重に慎重を重ねるぐらいでちょうどいい」と思ってください。
事故の具体例は?
- 助手席でフリーになっていた犬が急ブレーキでフロントガラスに激突し頸椎骨折
- 運転手の膝上にいた犬がエアバック作動時に挟まれて死亡
- 車内で動き回っていた犬が窓を開けてしまい驚いて落下、後続車に轢かれる
- 窓から顔を出した犬を見て、横を通過したバイクが驚き転倒事故
このような事故が報告されています。正しい乗せ方をしていれば防げることがほとんどでしょう。本当に愛犬のためを思うなら、常に正しい乗せ方を心がけてください。
どのように乗せれば?
では、ワンコとのドライブ、どのように乗せるのが良いのでしょうか?
まず「避けなければならないこと」をおさらいです。
- 自由に動き回れない
- 助手席以外
この二つが重要ですね。
まずは、専用のケージやクレートを使うのが基本ですね。場所は後部座席足元、ラゲッジスペースです。シートベルトが使用可能なケージの場合は後部座席に置くこともできますね。
また、チャイルドシートならぬ、ペットシートと言うモノもあります(もちろんリードの装着は必須です)。
自動車メーカー純正品もあるみたいですね。参考までにHONDAのページをリンクしておきます。
一応「助手席に人が乗っていて、その方が犬を抱っこをしている場合」は厳密には法律違反とならないようです、が、法律違反じゃないから何でもいいというわけではありません。
そもそも、抱っこはできる限り避けて欲しいですが、短時間のドライブでどうしても抱っこでなければダメならば、できるかぎり後部座席にしてください。助手席にはエアバックもありますし、運転席や運転手に近い場所は避けていただきたいです。
特に長距離ドライブの場合は、ワンコ専用のスペースを正しく作ってあげることが、安全運転だけでなく愛犬のためにもなるでしょう。
もうすぐ来るドライブシーズンに向けて「ペットの車の乗せ方」を今一度見直してみてください。どうか、どうか「安全運転」をお願いいたします。それでは!