大変遅くなりましたが7月のお知らせです。
8月に久々の臨時休診をいただきます。大変申し訳ございませんがよろしくお願いいたします。
夏も本格的です。ヒトだけでなく、ペットたちの熱中症にも十分気を付けるようにしてください。
8月の診療について、夏休みありますm(__)m
8月の診療のご案内です。臨時休診がありますのでご注意ください。
8/21(月),22(火)に夏休み(臨時休診)をいただきます。
8/20(日)が定休診のため、8/20~8/22が三連休となりますのでご注意ください。
※なお、一般的なお盆期間についてはカレンダー通りの診療(日祝休診、火曜午後休診)となります。
「眼科」の診察、増えてます。
最近、眼科領域の診察について、転院や新規の患者さんが増えています。
最初にお断りしておきますが、当院の獣医師は眼科の専門ではありません。
(※当院ホームページにて「眼科」も診てますよ!という記載があるためか「専門?」と勘違いされる方がいますので💦)
しかし、一次病院で必要な最低限の検査や診察は実施できるように心がけています。
近隣では、一般的な眼科検査も実施しない病院や施設もあるようなので・・・そのためか、当院にセカンドオピニオンとして来られる方が多いようです。
(※「かかりつけでは眼は見れないと言われた」という内容でいらっしゃる方が多いように感じます)
ということで、今回は当院での眼科診療のスタンスについて、簡単にご紹介しておきます。
実施可能な眼科検査
当院で可能な眼科検査は以下の内容となります。
- 眼の外観、外貌のチェック
- 眼の神経反応のチェック
- 角膜染色検査
- 眼圧測定検査
- 涙量測定検査
- スリットランプ検査(主に眼房と水晶体のチェック、散瞳で実施)
- 眼底検査(主に網膜のチェック、散瞳で実施)
これらは、眼科としてはとても基本的な検査のため当院では実施するよう努力しています。
が、「眼圧測定や水晶体や網膜のチェックは実施しない」などという施設もあるようで、そういったところから転院の患者さんがいらっしゃっています。
ただ、これらの基本検査ができないとなると、緑内障、白内障、網膜変性と言った重要な病気の診断は一切できないということになってしまいます💦ので、お困りの方は是非ご相談下さい。
なお、上記のような一般的な診察や検査を実施した結果、さらに専門的な診察が必要だと判断した場合は、本当の眼科専門病院をご紹介するようにしています。
例として、白内障の外科手術、視覚の正確な判定(網膜電位など)、緑内障に対する外科対応、などは当院で実施不可能のためご紹介することになります。
眼科健診のすすめ
動物は症状を自ら訴えないので、眼科の病気は健診をしないと判明しないものがたくさんあります。
例えば「ちょっと眼が見えずらい」という状況でも犬や猫はいつもと変わらぬ行動をします。ご家族が気づくことはまずできません。
ですので、眼科は健診がとても重要な分野と言えます。
そこで当院では「眼科健診」という、基本的な眼科検査をすべて詰め込んだプランを用意しています。
眼科健診だけの希望でも全然OKですし、犬猫ドックの際にオプションとして付け加えていただいても構いません。
眼科健診は
- 眼の病気と診断されていない
- 眼の症状がない
患者さんであればいつでもお受け可能です。
なお、眼科の正しい検査には「散瞳処置※」が必要なため、少しお時間がかかります。すべての検査を実施するのに1時間ほどいいただくことが多いです。
(※散瞳処置とは、散瞳薬を点眼し瞳を広げる処置です。瞳を広げないと、水晶体や網膜の観察はできません。散瞳に15分~30分程かかるのでお時間をいただいています)
例えば、犬の初期の白内障や網膜変性などは「散瞳」させないと正しく診断できません。これらは比較的若いうちからも発症します。ぜひ、若いうちに一度は健診をしていただくことをお勧めします。特にトイプードル、ダックスなどではこれらの病気が多いです。詳しくは資料も用意してますのでお気軽にご相談を!
眼の「ケア」も知っておいて
眼もケアができるとより良いコンデションを維持可能です。なんでもそうですが、動物は自分で自分のケアができません。人間であれば当たり前のように肌や歯などのケアを毎日していますが、動物の場合は誰かがやるしかありません。大変ですが、眼のケアに慣れておくといざという時に役立ちますので、検討してみてください。
わんちゃんの場合
犬は短頭種を中心に眼の大きい子が多いです。眼が大きいということは、瞬きの効果が小さくなりがちで涙膜のコンディションが落ちやすくなります。涙膜のコンディションが低下すると目ヤニが増えたり、眼の表面である角膜に傷ができたりします。
興奮や緊張でも涙量が減るため、何かのイベントがあった後などは眼のトラブルが出やすいと言えます。
例えば
- お散歩やドッグラン
- 遠出
- トリミング
- ペットホテル
などのイベントで興奮したり緊張する時間が長ければ涙量が低下→涙膜形成が悪くなる→目ヤニや目の傷、ということが起こりやすくなるのです。
ですので、いつも目ヤニが多めであったり、よく傷が付いたりする子では、眼も常にケアをすることがおススメです。具体的には、涙膜の形成に必要なヒアルロン酸の点眼薬をケアの一環として常備するとよいと思います。また、若いうちから「点眼」という行為にご家族も犬も慣れておくことがおススメです。いざ、眼の病気になった時は、そのほとんどが点眼薬による治療になります。「点眼ができない」となると治療の幅がとても狭くなってしまいます💦。
猫ちゃんの場合
猫ちゃんの場合、眼のトラブルの多くが「猫のヘルペスウイルス」が原因となります。
猫のヘルペスウイルスは眼の角膜や結膜、鼻粘膜などに住み着き、一度住み着くと排除することが難しいため、基本は長期の「お付き合い」というトラブルとなります。
涙が多い、眼を良く気にしている、時々赤くなる、などなど定期的に眼の症状がでる猫ちゃんではケアとして長期的にウイルスの対策をすることがおススメです。
具体的には
- インターフェロンの点眼薬
- リジン(サプリメント:アミノ酸の一種でウイルスが増えない様抑える効果あり)
などが長期的に使用可能なアイテムです。
結構多いトラブルなので、説明用の資料も用意しています。お困りであればぜひご相談ください。
まとめ
今回は当院の眼科診療を中心にお話ししました。
当院は小さな一次病院ですが、眼の診察に必要な基本的な眼科検査はしっかりと実施するようにしています。
できる限りの治療も行っていますので、お困りの際はお気軽にお問い合わせください。
繰り返しになりますが、眼科健診もおすすめです!犬猫ドックと合わせてぜひご検討くださいね。