9月のお知らせ <犬 膝蓋骨脱臼(パテラ)のお話し>

9月になりました。暑さは変わらずですから、ペットの熱中症についてはまだ要警戒です。また、例年台風が多い時期ですから、ペットのいるご家庭では「ペットのための防災対策」についても今一度見直す機会としてください。

9月の臨時休診

9月8日(水)を臨時休診とさせていただきます。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

 

※当院は日祝が定休診です。9月は、9/20(月祝)および9/23(木祝)と祝日がありますのでご注意ください。

 

膝蓋骨脱臼症候群

膝蓋骨脱臼症候群について、ブログ記事をアップしました。

ブログ記事 「膝蓋骨脱臼症候群~そのオペ、本当に必要ですか?~」

 

 

小型犬では「膝蓋骨脱臼症候群」がとても多く、診察現場でもたくさんの症例に遭遇します。

膝蓋骨脱臼症候群は整形外科のカテゴリーのトラブルですが、そのほとんどはオペなどの積極的な治療が必要なく、保存療法や運動療法が選択されます。もちろん、一部には外科適応となるケースもありますが、割合で言えば膝蓋骨脱臼症候群の症例のごくわずかです。

しかし、一部の獣医師や動物病院ではごく軽度のケースでも手術などの積極的な治療を提案することがあるようです。

 

全ての整形外科手術において「やったらプラス」になる手術はありません。

 

整形外科手術というのは確実にマイナスが生じます。オペしたらパフォーマンスがプラスになるなら、スポーツ選手はみんなしちゃいますよね(笑)。能力が上がるわけですから。

ですから、整形外科の分野においては特に「手術した時のマイナス」と「手術しないときのマイナス」を十分に比較検討してその是非を決定する必要があるのです

 

安易に膝にメスを入れて「歩いてるから成功です」という病院や獣医師が後を絶ちませんが、そのほとんどがオペしなくても歩いているんですよ?何をもって成功と判断してるのでしょうか?

膝蓋骨脱臼症候群で、本当にオペが必要な症例の場合、股関節~膝関節~足根関節までのアライメントを十分に調査して、後肢に対して全体的なオペ(股関節のオペや大腿骨、下腿骨の骨切り)が必要です(膝だけ固めればOKという単純なハナシではない)。

ですので、整形外科の中でも特に専門的で難易度の高い手術と言えます。当院は専門家ではないので、このオペは実施しません。一般の獣医師が手を出す分野ではないと考えています(※他の整形外科疾患については手術をするものもあります)。

膝蓋骨脱臼症候群は(幼齢でなければ)緊急性のある病態ではありませんので、オペの是非は専門家の診察を仰いでからで十分間に合います。

↓さらに詳しくは、ブログ記事で解説しています!ぜご覧ください↓

ブログ記事 「膝蓋骨脱臼症候群~そのオペ、本当に必要ですか?~」

 

看板ねこ「ナコ」の病気のお話

以前「病院の猫がリンパ腫になりました」というブログ記事を連載していました。病院の看板ねこ?の「ナコ」がリンパ腫になってしまい、その経過を綴っていた記事です。始まりはもう2年以上前のお話で、覚えていない方がほとんどだと思います。

現在、記事更新が途絶えてはや一年以上が経過(笑)。大変申し訳ございません。言い訳を言うと、未だ続いている新型コロナ感染の大流行。これにより、事務作業や各種対応に追われ雑務が激増、そうこうしているうちに記事更新のタイミングをすっかりと失ってしまいました💦。

 

さて、どのくらいナコの病気を気にかけていてくれる人がいるかわかりませんが、、、

 

今後、この毎月配信している月毎のお知らせの中で、ナコの近況を報告していきたいと思っています。

 

とりあえず今(2021年9月)の状況です。ナコがリンパ腫になってから2年以上たちましたが、幸い元気で楽しく生活をしています。ファンの方(笑)がいらっしゃいましたら、まずはご安心ください。

 

また、来月のお知らせ記事更新まで、過去記事をご覧になってお待いただければと思います。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m

ナコの闘病ブログ記事 ↓過去記事一覧はコチラ↓

【病院の猫がリンパ腫になりました 第0話】

【病院の猫がリンパ腫になりました 第1話】

【病院の猫がリンパ腫になりました 第2話】

【病院の猫がリンパ腫になりました 第3話】

【病院の猫がリンパ腫になりました 第4話】

【病院の猫がリンパ腫になりました 第5話】