最新の獣医療が最善の獣医療ではありません。
動物とご家族にとって本当の最善とは何か…?
わたしたちと一緒にその方法を考えましょう。
はとりの動物病院、院長の窪田です
木更津市羽鳥野で動物病院を開院してから、2021年1月で節目の十年となります。
この十年の間に、地域の皆様にたくさんご来院いただき、今も貴重な経験を重ねさせていただいております。
開院後、地域の皆様と接する中で「最新の獣医療が最善の獣医療ではない」ということを強く認識するようになりました。動物のおかれた状況やご家族の思いは多種多様で、教科書に書かれているような治療法の提案だけでは、その多様さには対応できません。地域に根差したかかりつけ医として最も重要なのは、この多様さをしっかりとカバーできることだと思います。
そのためにも、私たちはまずご家族のお話しをしっかりとお聞きすることを大切にしています。そして、私たちから提供する医療情報は、エビデンス(証拠)やガイドライン(指針)に沿ったものは当然として、他にも様々な視点に立ってお伝えいたします。このようにご家族と対話することで、動物たちにとって本当に必要なことを見つけていきたいと考えています。
大切なご家族の一員が病気であれば、不安な事や疑問な事などがたくさん出てくると思いますが、そのような時は私たちに遠慮なくお尋ねください。そして、動物もご家族もともに笑顔になれるような方法を、私たちと一緒に考えていきましょう。
方針と理念
①わかりやすく、丁寧な説明をいたします
治療が成功するためには、ご家族の皆様のご理解が必要不可欠です。私たち獣医師がどれだけ頑張っても、実際にご自宅でケアをしたり、お薬を飲ませたりするのはご家族です。どんな病気なのか?今どんな治療をしているのか?治るのか?生涯おつきあいが必要なのか?ご家族がこれらのことを理解していないと、治療は上手くいきません。皆様に納得していただけるよう精一杯ご説明いたしますが、わからないときなどは遠慮なくお尋ねください。全ては治療を受ける動物たちのためです。
②予防医療に力をいれます
一般的な予防として、ワクチン接種、フィラリア、マダニ予防なども当然重要です。
しかし、もう一つ重要なことは「病気が見つかっても早期の治療や対策を行う」ということで、これが結果的に「病気の予防」につながるのです。すべての病気で共通して言えるのは、進行したもの、末期的なものは治療が難しいという事です。病気の早期発見と早期対策が、最も大事な「予防医療」だとお考えください。そのために、当院では様々なプランの健康診断やペットドックもご提案しています。
③安全な医療を心がけます
医療行為は、人間が行うものである以上、残念ながら100%安全とは言えません。しかし、1つ1つの仕事を、細心の注意を払いながら行うことで、100%に近づけることは可能だと思っています。そのために、スタッフ間で十分な連携を取りながら慎重に医療行為を実施し、皆様のご家族の健康を守りたいと考えています。医療行為の中には、危険を伴うものも少なからずありますが、その際は十分な説明をさせていただきたいと思います。
④衛生管理を徹底します
病原体の多くは、人間の眼で見ることができません。眼に見えるような汚れはもちろん除去しなくてはいけませんが、本当に大事なのは、眼に見えない病原体(細菌・ウイルス・寄生虫など)です。当院では、病院内がこういった病原体で汚染されないよう、数々の対策を実施しています。衛生管理を徹底するため、患者様にもワクチン接種やマダニ・ノミの予防などでご協力を頂くことがありますので、どうぞよろしくお願い致します。
⑤セカンドオピニオンを推奨いたします
セカンドオピニオンとは、他の獣医師や動物診療施設などに病気の診断や治療に関する意見を求めることを言います。当たり前ですが、私を含め、全ての獣医師が完璧な獣医師ではありません。獣医師それぞれに技術・知識・思想などにおいて様々な特徴があります。セカンドオピニオンを求めることで、病気の考え方や治療について新しい発見ができるかもしれません。当院の診断や治療に疑問があれば遠慮なくおっしゃって下さい。もちろんセカンドオピニオンのための動物病院を紹介することも可能です。また、当院にセカンドオピニオンを求めたいという方も遠慮なくご相談ください。