6月末からすでに猛暑ですが、7月となり本格的な夏が始まります。ペットの熱中症対策にも気を付けなくてはならない時期です。風通しのない室内や車の中ではエアコンを使用するなど十分ご注意ください。短時間でも熱中症に陥ることがあります。
臨時休診のお知らせ
7/16(土)を臨時休診とさせていただきます。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
熱中症に要注意!
ヒトでは6月から熱中症が相次ぎ、死亡者数は過去最高とのことでした。
ご存じかと思いますが、ペットもモチロン熱中症になりますし、犬や猫は熱の放出が苦手なので、むしろヒトよりも熱中症に陥りやすい存在です。
さて、ここでは熱中症のリスク因子を箇条書きにしておきますので、皆様のペットのためにもできる限りの対策を心がけていただけると幸いです。
- 密閉空間→風通しがないこもった空間では短時間で熱中症になります。締め切った車内などは短時間でも要注意!
- 基礎疾患/高齢→持病のあるペットや高齢のペットでは脱水傾向のことが多く、熱中症に陥りやすいです。
- 肥満→肥満になるとカラダの構造上、熱の放出がしにくくなります。太れば太るほど熱中症リスクが高まります。
- 短頭種→犬ではブルドック系、パグ、ボストンテリア、チワワなどの短頭種はカラダの構造上熱の放出がしにくく要注意です!
- 水を好まない→水をよく飲む、あまり飲まないという性質には個体差があり、そもそもあまり水を好まない動物がいます。水分を取りにくい子は不利になります。
- 興奮しやすい→興奮しやすい性質のコは容易に体温上昇しやすく、常に熱を放出しなくてはならないため熱中症リスクが高くなります。
などなど、とりあえず思いつくことを書きました。
対策がカンタンなものばかりではありませんが、少しでもリスクを減らしてこの夏を乗り切りましょう!
予防シーズンひと段落……忘れている人いませんか?
狂犬病、フィラリア、マダニやノミ・・・などなど、予防を済ませた人が多くひと段落した感じです。
「うっかり忘れていた!」と言う人も、希望であれば別に今からでも全然かまいません。ここでは概要をカンタンに記載しますので、ご不明点はお気軽にご相談ください。
なお、当院ブログ記事「5月のお知らせ」内でも詳しく解説していますので、興味のある方ご覧ください。
狂犬病
狂犬病予防は原則6月末までとなっています。以前の記事でも書きましたが「一年後」ではないので、毎年4~6月の間に打つようにしてください。ただ、この期間を過ぎてしまっても、すぐに怒られたりはしませんので(笑)、忘れていた方はお早めにご相談ください。
フィラリア
この地域のフィラリア予防は「5月末or6月初」からスタートするのが理想的です。しかし、7月になってしまったからと言って予防効果が大きく落ちるわけではありません。たまに「今年はもういいや」とあきらめてしまう方がいます。確かに理論的には100%の予防ではなくなりますが、仮に今から始めても予防効果は十分あります。うっかりしていたという方も遠慮なくご相談ください。実際、6月終盤に入ってからもフィラリア予防を希望の方がたくさん来院しています。
マダニ&ノミ
毎日のように「マダニが付いている」「ダニに咬まれた」という患者さんが来ています。ぜひ、咬まれる前に予防してあげましょう。マダニやノミは危険な伝染病を持っていることもあります。そういう病気がご家族に感染することもありますので、マダニやノミを見つけても素手で触ることは避けてください。こうならないためにも、やはり「予防」がおススメです。