だいぶ暖かい日が多くなってきましたね。早くコロナが落ち着いてほしいものです💦それでは、3月のお知らせです。
狂犬病予防 令和三年度がスタート
例年同様、3/2からの狂犬病予防接種は新年度の手続き(令和三年度)が可能です。4~5月に比べて3月はまだ混みあいにくいので、狂犬病だけ早めに済ませたい、混雑を避けたい、という方はご相談ください。
狂犬病予防接種は常に用意をしています。①体調が良くて、②最近他のワクチンを打っていない、という状況ならいつでも注射が可能です。
もちろん、4月になり、市からのハガキが来てからの接種でもOKですよ。
なお、市への手続き費用は現金でご用意ください!最近はキャッシュレスが浸透してきましたが、手続き費用は現金のみの対応となります。手続き費用は、★注射済手続きのみ→¥550(非課税)、★注射と初回登録も一緒の場合→¥3,550(非課税)です。
フィラリア予防について
ちらほら「フィラリア予防はいつからでしたっけ?」という質問をいただくようになりました。
結論から言うと「この地域では5月末以降に最初の予防薬」となります。フィラリア予防は時期が決まっている予防です。これは私が勝手に決めたわけではなく(笑)、科学的な根拠に基づいた計算で設定されています。実際はその年の気候、気温により多少差があるのですが、その差を考慮しても5月末ごろからで十分間に合うと考えられています。詳しくはDSファーマさん(製薬メーカー)のフィラリアに関するページ(以下にリンク貼ります)がとても分かりやすいのでご覧ください。
上記ページをご覧になってもらうと、関東のこの地域では3月や4月に投薬しても「フィラリア予防」の意味はないというのが良くわかると思います。「いやいや先生、よくわからん!」という人は当院推奨する期間を予防していただければ間違いありません(笑)。
ときどき、3月や4月からのフィラリア予防薬を勧める獣医師や動物病院があるようです。くどいようですがフィラリア予防としての意味はないのでご注意ください。理由はよくわかりませんが、早期に患者さんを囲い込みたい商売上の戦略と思われます。
マダニやノミは?
フィラリアに対して、マダニやノミなどの虫たちはどうでしょうか?
実は、マダニやノミは一年中存在し、被害のない時期はありません。フィラリア予防が「時期が決まっている」のに対して、マダニやノミは「時期が決まっていない」予防と言えます。この地域でも冬の被害は珍しくありません。
フィラリアと比較しても、①一年中危険、②被害数が圧倒的に多い、③ヒトにも危険な伝染病を運んでくる、など多くの点からは、むしろマダニやノミの方が十分注意して気を付けてほしいぐらいです。特に3月になり少し気温が高くなると被害が急増します!まだ対策していないよ、という方はお早めにご検討ください。
当院では様々なマダニ・ノミの予防駆除薬を用意しています。中でも人気なのが「ブラベクト」という製品で、一回飲ませると予防効果が3か月持続するという優れモノです。この「ブラベクト」は食べるタイプしかなかったのですが、今年からスポットタイプ(皮膚に垂らすタイプ)が新登場。当院でも4月頃からはご案内が可能となります。ブラベクトが良かったけど、食べるタイプがニガテ・・・。というワンちゃんにお勧めです。ぜひご相談ください。