高齢化や肥満などによる慢性関節疾患が増えています
・骨折など外科治療適応の整形外科
一般病院で最も多く遭遇する骨折は、小型犬の橈尺骨折です。当院ではこの手術に対応すべく、小型のロッキングプレートを導入しています。
その他、十字靭帯断裂に対する関節外法、大腿骨頭切除など、一般病院で遭遇率の高い整形外科手術はなるべく実施しています。
・内科的治療やケアが重要な整形外科
実際は外科手術が必要な整形外科疾患よりも、内科的治療やケアが必要な整形外科疾患の方が圧倒的に多いのが現状です。
特に肥満やシニア動物ではかなりの割合で関節疾患を抱えていると言われています。このような整形外科疾患はそのほとんどが慢性進行性で、より早い対応をすることが重要です。何もせずにどんどん進行すれば、例えば膝関節では、十字靭帯断裂や半月板損傷など重症の状況に陥ることになります。
まずは身体検査で、適正体重かどうか?歩き方はどうか?筋肉量はどうか?関節の動きはどうか?などをチェックします。気になる様子があればもちろん早めに来院していただきたいのですが、ご家族には気づかない微妙な異常のことも多いので、健康診断によるチェックもおすすめです。随時ご相談ください。
※当院で困難な整形外科手術は高度医療施設への紹介や外科専門のドクターに紹介し対応しています
参考記事(外部ブログ)