<時間帯予約制とは? システムの概要を説明します>
前回記事でもお話ししたように、今年の12/1(火)~、当院では「時間帯予約制」を導入することを決定しました。
今回は時間帯予約制とは何か?普通の予約制とはどう違うのか?そのシステムを説明いたします。
時間帯予約制を一言でいうと「30分の枠に複数名の患者さんの予約を受け付けるシステム」となります。
イメージしやすいように、具体例でご説明しましょう。
- 30分ごとに複数の患者さまの予約を受け付け、その中では原則来院順で診察します。ただし、スムーズな診療になるように予約枠内での順番前後はあり得ます。
- 例えばAM10:00~AM10:30の時間帯に予約された患者さまは、なるべくAM10:00にご来院いただきます。10時にご来院の場合は原則30分以内、つまり10時30分までには診察を開始いたします。
- 10時に遅れる場合は、来院時間から30分後までに診察を開始します。例えば10時10分にご来院の場合、10時40分までに診察を開始します。(※大幅に遅れた場合はキャンセルとして別の予約枠に振り替えます)
まずは、上記のようなイメージとなります。診察開始は来院から30分以内としていますが、実際の平均待ち時間は10~15分程度となることが予想されます。
また、皆様の諸事情により「予約時間に間に合わない!」ということは十分あり得ますよね。でも、この時間帯予約制の場合はそんな状況にも対応しやすくなっています。通常の順番予約制だと予約時間に遅れた方は最後方に回されてしまうこともあるのですが、このシステムの場合は多少の遅れであれば「来院から30分以内に診察開始」というのが常に目安となるからです。遅れそうなときでも焦らずにお気をつけてご来院ください。
次に予約が無い場合、直接ご来院の場合ですね。この場合はどうなるのかをお話しします。
- 予約無しでご来院の場合は、その来院時点で空いている時間帯に予約をとっていただきます。
- 例えば予約無しでAM10:00にご来院、すでにAM11:00までの予約枠がいっぱいであったとします。その場合は11:00以降の枠でご希望の時間帯にご予約をとることになります。
- 逆に、予約枠に空きがあれば、便宜上その時間に予約をとらせていただき、30分以内を目安に診察開始となります。
つまり、予約無しでご来院の場合も、どのみち予約を取っていただくことになります。ですので、事前にご予約をいただくことを強くお勧めします。
予約制に移行すると、極端に混雑する時間が無くなる代わりに、いつもなら空いている時間というのも無くなると思います。皆様の来院が分散するからです。ですので「いつもこの時間は空いているな」と思っていても、これからはすでに予約済みの方がいることが予想されます。ぜひ、予約を取ってからご来院いただければと思います。
つぎに、緊急の場合はどうなるの?という必ず出る質問にお答えいたします。
- 超緊急の場合は、最優先で治療や処置に当たります。超緊急とは、一刻の猶予もない場合を言います。一例としては、てんかん発作が続いている、大出血が止まらない、呼吸困難などがあげられます。
- この場合は予約済みの方が待つ時間が長くなってしまうことがあり得ます。
- ただし現在の診療体制でも、上記のような症例が来院すればすでにお待ちの方を後に回して超緊急症例を優先的に診察しています。つまり、時間帯予約制であろうと受付順番制(現在の制度)であろうと、超緊急症例は順番を飛ばしますので、先に待っている方が少し損をしてしまうのはどちらの制度でも変わりません。
超緊急であれば優先とするのは、予約制でもそうでなくても変わらないということですね。実際は、一分一秒を争うような超緊急症例は月に一度程ですので、この場合はご予約済みの皆様にもご理解をいただくしかありません。いつかは自分のペットが同じような超緊急状態になるかもしれませんので、ぜひご協力いただきたいと思いますm(__)m
なお、どのぐらい緊急性が高いのかどうかがわからないケースは、お電話でご予約いただいた方が良いと思います(今後ご案内していきますが、ネットでの予約もできます)。話をお聞きして、緊急性が極めて高いと判断すれば早めのご来院を指示させていただくかもしれないからです(※来院して身体検査などの後、少し余裕がある場合はその後お待ちいただくこともあります)。
さて、今回は時間帯予約制の概要をお話ししました。
インターネットで時間帯予約制と検索すると、たくさんの検索結果が出てきます。様々な医療機関や動物病院で運用されていますので、興味のある方は他の施設の雰囲気を感じ取ってみてください。
次回は以降の内容は
- 時間帯予約制導入のスケジュール
- 予約の方法について
- 当院ではどのように運用するか?少し細かいところ
などを順次ご紹介していきます(上記は順不同)。
どうぞよろしくお願いいたします。
院長 窪田