春の予防 よくある質問Q&A


さて、春の予防シーズンです。もうご存知の方も多いと思いますが、いろいろな予防関連のおさらいをしておきましょう。

~狂犬病予防~

Q1 予防注射はいつまでに打てばよいですか?
A1 6月ごろまでを目安に、特別な事情がない限り早めに接種を済ませましょう。詳しくは自治体のHPをご覧ください(木更津市HP

 

Q2 料金はいくらですか?
A2 当院の注射料金は¥2950(税込)です。これは集合注射と同料金です。木更津市、君津市の方は当院ですぐに注射済み手続きが可能です。この場合は、注射済票交付料金¥550をお預かりします(現金のみの対応、市へ納めるお金です)。

 

Q3 混合ワクチンと一緒に打てますか?
A3 原則はできません(ワクチンの説明書上はアウト)。狂犬病を先に打つと1週間後に混合ワクチンが可能。混合ワクチンが先だと、1か月後に狂犬病が可能です。両方の注射を手早く済ませたい場合は狂犬病が先の方が良いでしょう。

 

Q4 注射を打たないでいいと聞いたことがありますが・・・?
A4 狂犬病予防注射は年度ごとに飼い犬への接種が必要です(木更津市HP)。これは狂犬病予防法という法律で決められている「飼主の義務」となっています。特別な事情がない限りは接種が必要です。

 

Q5 狂犬病なんて本当にあるの?
A5 日本では、50年以上自然発生の狂犬病症例はありません。しかし、世界では年間5万人(人間ですよ!)が死亡していると言われているきわめて恐ろしい伝染病です。数年前ですが、フィリピンで野犬に咬まれて狂犬病になってしまい、帰国後に死亡した日本人が2例続いたのを覚えている方もいらっしゃるかと思います。なお、狂犬病は発症すると100%死亡します。

 

Q6 日本にないなら、狂犬病予防の必要ないのでは?
A6 「発生がない」→「接種中止」というのは極めて短絡的な考え方です。狂犬病など、凶悪な伝染病の侵入や蔓延を防ぐのは「国防政策」の一つです。伝染病学や疫学の専門家が慎重に判断すべきことで、一個人の主義主張で決めていいことではありません。難しくなってしまうので割愛しますが、集団免疫という考え方がとても重要になります。

 

~フィラリア予防~

Q1 フィラリア予防はいつからですか?

A1 フィラリア予防は時期が決まっている予防です。学問的には、フィラリア感染が開始してから1か月後を目安に最初の予防薬、フィラリア感染が終了しててから1か月後を目安に最後の予防薬、となります。関東では、

  • 開始時期→5月末~6月初
  • 終了時期→11月末~12月初

と覚えておきましょう(詳しくはDSファーマさんのページがおすすめです!

 

 

Q2 フィラリア予防前の検査って必要?

A2 フィラリア予防薬は、要指示薬/動物用医薬品ですので、獣医師が診察や検査を行い能書(薬の説明書ですね)に従った処方が必要になります。能書では「フィラリア感染の有無を検査で確認してから処方するように」となっています。そのため当院ではフィラリア抗原検査を行っています。検査は血液を一滴だけいただき、10分で結果が出ます。検査を受けていただいた方には素敵なプレゼントをご用意!また、この機会に少し多めに血液をいただき健康診断を行う「春の健診キャンペーン」も実施しています。どうぞご利用ください(フィラリア検査¥2,000、春の健診キャンペーンはプラス¥4,000です※いずれも税抜き)

 

 

Q3 薬飲ますのは大変ですか?

A3 食べやすいおやつタイプのお薬が一番人気で、楽しく予防ができます。シンプルな錠剤タイプもご用意しています。どうしても飲むのが苦手という方にはスポットタイプもありますが、少し割高です。

 

 

Q4 注射でフィラリア予防はできないの?

A4 注射での予防も可能です。少し割高ですが年一回で済むため、毎月のお薬をついつい忘れがちな方や、薬を飲むのが苦手な犬にはお勧めです。当院では5月末まではフィラリア予防注射の在庫を置いていますが、それ以降は注射の用意がありません。注射でのフィラリア予防をご希望の方は是非お早めにご相談ください。

 

 

Q5 室内犬でもフィラリア予防は必要なの?したくないんだけど。。。

A5 フィラリアは蚊が運んで来る伝染病ですから、室内犬でも感染のリスクがあります。当院ではすべての犬に予防を推奨していますが、フィラリア予防は任意の予防です(対して狂犬病は義務ですね)。ですので「する」「しない」はご家族の判断にお任せすることになります。

 

 

Q6 フィラリアの犬なんて見たことないケド・・・?

A6 確かに数は少なくなっていますね。しかし、当院でも毎年必ずフィラリアの症例を診察します。開院8年になりますがフィラリアが原因で死亡した犬も数例見ており、決して無くなった病気ではありません。

 

 

~マダニ・ノミの予防~

Q1 マダニやノミの予防はフィラリアと一緒の時期ですか?

A1 違います!マダニやノミはフィラリアと違い、予防期間は決まっていません。なぜなら、1年を通して野外に存在し、被害のない時期がないからです。冬は安心と思われている方も多いのですが、真冬にマダニやノミに咬まれてやってくる動物を診察しています。被害の数は冬の方が少ないですが、アクティブなワンちゃんやお散歩好きのワンちゃんは通年予防を推奨いたします。

 

 

Q2 予防しなきゃダメ?刺されたら取ればいいのではないですか?

A2 マダニやノミに刺されること自体が気分の良いものではありませんが、本当に恐ろしいのは刺されることではありません。マダニやノミなどの体内には危険な病原体が潜んでおり、刺されるとこの病原体が犬や人間にも感染してしまうのです。例えば、マダニに咬まれることで感染する病気としては、犬では古くからバベシア症が有名です。ヒトではここ数年はSFTSという病気が致死率が高く恐れられています。

 

 

Q3 予防のやり方は?

A3 予防は動物用医薬品を使っていただくことをお勧めいたします。当院では、定番のスポットタイプを3種類(頭~首に垂らすタイプ)、最近人気の飲むタイプを2種類用意しています。ワンちゃんの生活スタイルと飼主さんの好みで選んでもらっています。

 

 

Q4 マダニなんて見たことないケド、本当にいるの?

A4 マダニやノミはフィラリアに比べてはるかに被害数が多くなります。そして、その被害数は温暖化などのためか年々増える一方です。今までたまたま大丈夫だったワンちゃんも、危険は意外と身近に潜んでいます。ぜひ予防しておきましょう。特に、旅行、帰省、キャンプなどの際はもう一度予防しているかを確認してください。